相州片瀬の
 戻りの松は
 松は枯れても
 名を残す

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藤沢の伝説の中でも、ひろく知られたもののひとつに、西行法師と「戻り松」の伝説があります。昔、西行法師が旅の途中にこの松の下で出会った少女にどこへ行くかと尋ねたところ、「冬まいて夏かれ草を刈りにゆく(麦刈りに行く、という意味)」と見事な歌で答えられ、恐れをなしてここから都へ逃げ帰ったという話です。
歌の名人・西行法師を歌で追い返した片瀬っ子の活躍、「してやったり」という感じですね。もちろんこのエピソードは盆踊り歌に採りいれられました。

百人一首より、西行法師。平安後期の歴史的歌人です。

 

たいそう立派だったというむかしの松は枯れてしまいましたが、いまも片瀬3丁目(地図h)には、むかしをしのばせる何代目かの小さな松が立っています。

旧江ノ島道、片瀬市民センターから少し南寄りに現在の松があります。